2012年04月30日

風の花

アネモネにはいろいろな伝説があります。
私は西風に見初められたギリシア神話の話が好きです。
花に変えられたあとも西風のことを待ち続けたアネモネ。
そんな姿を想像しながらこの詩を書きました。

 Photograph by Mr. Sakuo

   アネモネ‐風の花‐

   あなたを愛します
   その心は気高くて
   見返りなど求めない
   ずっとそばにいてなど
   甘酸っぱいセリフは
   決して言わないけど
   心の奥に秘めた
   凛とした想いは
   脈々と燃えている

   あなたを愛しますアネモネ.jpg
   アネモネは忍耐強く
   冬が春になるのを
   じっと待っている
   誰かを恨むことなく
   誰かに頼ることなく
   ただひたむきに
   あなたへの愛を
   そっと育てている

   あなたを愛します
   その声はいつか届き
   あなたはやってくる
   世界中を吹き抜けて
   希望を運んできた
   穏やかで優しい
   春風に撫ぜられて
   アネモネは一斉に
   空に向かって咲く


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2012年04月27日

春の雨が降る日に…

春の雨が降る日に一人でのんびり家にいると
うとうと眠くなります。
穏やかな雨の音は胎児のときにお母さんの
お腹の中で聞いた鼓動のように感じます。

   春の雨

   春の雨が奏でる調べは
   乳飲み子を眠らせる
   愛しきわが子の
   寝顔を見つめながら
   女は切ない吐息を
   そっともらす
   雨に濡れる庭の木も
   今日は妙に無口だ
白孔雀.JPG
   この穏やかな日に
   女が想いを寄せるのは
   若くして逝った母のこと
   病室で鶴を折った
   あの春の日も雨だった
   女が見舞いに行くと
   母の寂しさはいつも
   女への慈愛に変わった

   女の羊水の中でまどろむ
   新しい生命の鼓動は
   春の雨と共鳴している
   わが子を慈しむ心と
   未来の幸せを願う心
   その祈りは時を超えて
   ひとつにとけあって
   嬰児を包みこんでいる


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2012年04月25日

悲しい別れと愛しき人

花韮の花言葉は「悲しい別れ」と「愛しき人」。
何だかドラマのタイトルのような花言葉を知って
花韮の花は悲しい別れを経験しているにも拘らず
微笑んでいるように思えました。
誰が決めたのか判りませんが花と花言葉の関係も
非常に興味深いですね。

 Photograph by Mr. Sakuo

   花韮‐愛しい人‐

   悲しくない別れなど 
   絶対にないと思ってた
   愛すれば愛するほど
   一緒にいたいと思っても
   必ず別れはやってくる
   その悲しみを味わぬよう
   人を愛することをやめて
   真っ暗な闇の中を
   ずっと彷徨っていた
   言葉も失くしたまま
花韮.jpg
   そんなとき
   君に出逢ったんだよ
   君はまるで夜空で
   星が煌めくように
   春風に揺れながら
   さわさわと微笑んでいた
   君の花言葉は「悲しい別れ」
   心を引き裂く別れの中で
   なぜそんな風に
   微笑んでいられるの

    君たちは胸を張って答える
   「愛しい人への思いは
    消えることはないんだよ
    離れ離れになっても
    永遠にあなたを愛するよ
    愛に満ち溢れているから
    私たちはいつもずっと幸せ」
    花韮は愛しい人のために
    今日も微笑んでいる


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2012年04月23日

人が他者の生命を食べて生きているという現実をどう受け止めていいのか

人が他者の生命を食べて生きているという現実を
どう受け止めていいのか悩んだ時期がありました。
現代は食物連鎖が見えにくい時代です。
でも安っぽい感傷でそのことを語ってはいけない。
そんな想いからこの詩を作りました。

 Photograph by Mr. Sakuo

   再会

   移りゆく時のはざまで
   過去への想いに囚われる
   それは未練であり
   それは執着であり
   蜘蛛の巣にかかった
   哀れな蝶のようにsaikai.jpg
   もがけばもがくほど
   無間地獄に落ちてゆく
   蝶を食べた蜘蛛も
   いつか必ず土に帰る
   桜の樹の下にはきっと
   そんな蜘蛛の屍骸が
   ひっそりと眠っている
   生命を食べねばならぬ
   苦しみや哀しみから
   解放された安らかな眠り
   桜はその養分を吸い取って
   あんなに美しく咲くのだろう
   未来永劫続く生命の連鎖
   優しい春の陽射しを浴びて
   ゆれる花びらの中には
   蝶や蜘蛛の笑顔が見える

   愛しい君よ
   桜の花びらとなって
   いつかまた会おう


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2012年04月20日

大阪が好きやねん♪

輝先生の『泥の河』の舞台をSakuoさんが携帯で撮影した写真です。
私は自分の生まれた街である大阪が好きやなァと感じました。

 Photograph by Mr. Sakuo

   哀愁

   川面に揺れる街の灯が
   悲しいメロディー口ずさむ
   戦いすんで日が暮れて
   家路へ急ぐ人の流れに
   逆らうように向かったのは大阪.jpg
   川が重なる思い出の橋
   今ごろ、愛しいあの人は
   夕餉の支度をしてるだろう
   ゆらゆら揺れるさざなみは
   過去の記憶を揺り起こす
   たわいのない過ちを
   あの時はなぜ
   赦せなかったのだろう
   出逢いと別れを繰り返し
   流れ流れて行きつく先は
   同じだと信じれば良かった
   あなたの瞳の中で揺れていた
   優しさを受け入れられなかった
   ぼくは今もまだひとりのまま…
   黄昏どきの川の流れは
   切なくて懐かしい調べを
   ぼくの心に奏で続けてる


   川三部作 泥の河・螢川・道頓堀川 (ちくま文庫) [文庫] / 宮本 輝 (著); 筑摩書房 (刊)   蛍川・泥の河 (新潮文庫) [文庫] / 宮本 輝 (著); 新潮社 (刊)

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2012年04月18日

春の夜の夢

窓ガラスをつたう雨のしずくを見ていると
感傷的な気持ちになることがあります。
過去を思い出させるのも忘れさせてくれるのも
春の雨ならではかな…などと感じています。

   春の夜の夢

   春の雨が奏でる調べは
   在りし日の恋を
   鮮やかに思い出させる
   あんなにも強く
   愛し合っていたのに
   ほんの些細な嫉妬で
   愛はこわれてしまった
春の夜の夢.JPG
   春の雨が窓をつたって
   あの時伝えられなかった
   想いを洗い流していく
   あの人の吸う煙草の
   香りが好きだった
   今もまだあの煙草を
   吸っているのだろうか

   優しい春の雨は
   忘れられない愛の残滓を
   少しほろ苦い郷愁に
   変えてくれるだろう
   温かい家族の待つ
   家路を急ぐとしよう
   すべては春の夜の夢


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2012年04月16日

木蓮

清楚な感じのする白木蓮と比べるとこの木蓮は
とても妖艶な感じがします。
情熱的な恋をする女流歌人がその恋に悩む姿。
切なくてたまらないのに歌を詠む様子はとても
凛としているように思えました。

Photograph by Mr. Sakuo

   木蓮‐その愛のゆくえ‐

   川面に浮かんでは消える木蓮.jpg
   泡沫のようにはかない恋
   でもあの刹那の瞬間には
   まことが存在したことを
   二人は今も覚えている
   情熱の嵐に翻弄されながら
   私は薄紅色に染められた

   どんなに手を伸ばしても
   もうあの方には届かない
   運命にはあらがえずに
   成就しなかった愛を
   決して色褪せぬように
   薄墨で短冊に詠むのは
   花びらに残された温もり


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2012年04月13日

極楽トンボ★

極楽蜻蛉はブログのタイトルに使っているので
説明は要りませんね。
私を支えて下さっている皆さんへの感謝を込めて
応援歌を作ってみました★

   極楽トンボ

   陽の光を浴びて
   希望に胸を膨らませて
   すいすいと飛んでゆこう
   くっついたり離れたり
   自由な心のままに
   言葉を交わさなくても
   きっとわかり合える
Tonbo-2.jpg
   無垢な魂と無垢な魂が
   奏で合う響きは
   遠い記憶のわらべうた
   大きな愛と幸せに
   満ち溢れた朗らかな歌
   遊ぼうよ遊ぼうよ
   皆で仲良く遊ぼうよ

   不真面目なわけじゃなく
   生真面目じゃないだけ
   気高い心を秘めたまま
   思想を語ることもなく
   無限の高みを目指して
   どこまでも飛んでゆこう
   そこは極楽トンボの世界


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2012年04月11日

スノーフレークに捧げる歌☆

スノーフレークという花があまりにもいじらしくて
心に浮かんだ物語を詩にしてしまいました。
Sakuoさん、いつも素敵な写真をありがとう!!!

 Photograph by Mr. Sakuo

   スノーフレーク

   スノーフレークはスノーフレーク.jpg
   君の誕生日の花
   花言葉は汚れなき心
   それを知ったとき
   私はこっそり
   一人で泣きました

   君は何に傷ついて
   何に怯えていたの
   みんなが君を愛して
   いることにどうして
   気がつかなかったの
   君は一人じゃなかった

   傷つかないようにスノーフレーク3.jpg
   ただ汚れから守って
   あげたかっただけ
   汚れた世の中でも
   何とかなることを
   伝えれば良かったね

   今浮かぶのは少し
   はにかむ君の笑顔だけ
   君が遺してくれたもの
   ちゃんと受け取ったよ
   君の汚れなき心を
   決して忘れないよ


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2012年04月09日

青い屋根と青い薔薇

私のブログにコメントをくださるてらけんさんがAoibara01.jpg
経営しておられる青い屋根というお店が4月1日に
めでたく開店14周年を迎えられました。
心からお祝い申し上げます。

そのお祝いに際して大阪BINさんという方が
青い薔薇を青い屋根にプレゼントされました。
青い薔薇の花言葉は「神の祝福」です。
てらけんさんと大阪BINさんの熱い友情に
そして青い薔薇の美しさに心を打たれました。
その感動をどうしても言葉にしたくてこの詩を
作りました。

 上 Photograph by Mr. Teraken
 下 Photograph by Mr. Sakuo

   青い薔薇
sakuo2012.04 386.JPG
   白い薔薇を魔法の水で
   染め上げるという
   オランダの青い薔薇
   神の祝福によって
   生みだされたのは
   奇跡の青い薔薇

   明るい冗談で人を笑わせて
   ばかりいるあのひと
   控えめに裏方をこなし
   決して自慢しない人
   大地のようなお母さんsakuo2012.04 404.JPG
   天真爛漫な明るい妹
   いつも人の健康を心から
   心配しているあのひと
   マイペースで目立たない
   優しさにあふれている人
   熱い情熱と確固たる信念で
   人を引っ張っていく人
   人が幸せになるように
   日々魂を削っている人

   そんな人たちが集まって
   氷のような情熱を内に秘め
   穏やかで深い叡智でもってsakuo2012.04 406.JPG
   惜しみなく愛を注いだ結果
   深い海のように青く
   澄みきった空のように青く
   遥か宇宙から見た地球のように
   青い魔法の水が完成した
   汚れを知らぬ純白の薔薇は
   ゆっくりと長い時間をかけて
   その魔法の水を飲み干した
   奇跡は人が起こすものだと
   教えてくれた青い薔薇は
   人と人の心を結ぶ絆の象徴


posted by なる at 00:00| Comment(4) | 日記 | 更新情報をチェックする

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