感傷的な気持ちになることがあります。
過去を思い出させるのも忘れさせてくれるのも
春の雨ならではかな…などと感じています。
春の夜の夢
春の雨が奏でる調べは
在りし日の恋を
鮮やかに思い出させる
あんなにも強く
愛し合っていたのに
ほんの些細な嫉妬で
愛はこわれてしまった
春の雨が窓をつたって
あの時伝えられなかった
想いを洗い流していく
あの人の吸う煙草の
香りが好きだった
今もまだあの煙草を
吸っているのだろうか
優しい春の雨は
忘れられない愛の残滓を
少しほろ苦い郷愁に
変えてくれるだろう
温かい家族の待つ
家路を急ぐとしよう
すべては春の夜の夢