全国のいろいろな場所でおじいちゃんやおばあちゃんと孫たちが
楽しいひと時を過ごしている。
夏の帰省ではスイカとかき氷は欠かせないような気がします。
私はスイカが苦手なのでかき氷の詩になりました。
Photograph by Mr. Sakuo
かき氷
暑い暑い夏の盛りに
汗だくの坊やに
じいじがたずねる
「かき氷でも食べるか」
「わーい!食べるぅ」
でんぐりかえりしながら
歓声をあげる坊やのため
じいじはガリガリ氷をかく
「はやくはやく」
「もうすぐだからお待ち」
ガラスのお皿のなかで

さらさらの氷の粒が
小さな丸い山になる
「シロップは何にする」
「みぞれ~」
じいじと坊やは
なかよく縁台に並んで
スプーンを口に運ぶ
「じいじ、おいしいね」
「ゆっくりお食べ」
坊やの頭をなぜながら
じいじはそっとつぶやく
ゆっくり大きくおなり