2016年01月27日

ほだされて

吉村昭の『ふぉん・しいほるとの娘』を読了しました。
ふぉん・しいほるとの妻と娘と孫娘の物語です。
江戸末期から明治に向けて、輝先生の『潮音』とも重なる時代の物語。
「あいのこ」として生きていかざるを得なかった「お稲」が悩み傷つきながら産科医として成長していくさまは、あまりにも人間くさく、それゆえに女として我がことのように感じられる部分も多かったです。
私には「お稲」は紅椿の花のような人に思えました。ほだされて.jpg

 Photograph by Mr. Sakuo

   ほだされて
   身を任せては
   泣くひとよ
   たおやかに咲け
   椿のごとく


posted by なる at 00:00| Comment(0) | | 更新情報をチェックする